欧州の古い”有名人”たちの説教はしばしば日本語で読むことができます。
バルトやブルンナー、ボンヘッファーも、宗教改革者も、教父たちも、
今や、それぞれの出身地の訛りや、発音が分からなくなってしまった言葉ではなく
日本語で語りかけてくれるのです。
が、今、当地で何が語られているか、を聞く機会は、思ったよりも少ないかと思います。
大風呂敷だが刺激的な主題で有名になったある動画の言うように、"Zeitgeist(ある時代
に共通の精神性)"なるものがあるかどうかの議論は別にしても、
わたしたちは、ad fontes(源泉にかえる)ばかりでなく、
「今」の声にも耳を傾けなければならないということは確かだと思います。
わたしの通うスイス・チューリヒの改革教会フラウミュンスターでは、
現在の主任牧師が赴任して以来、伝統をまもるある意味で「お堅い」教会ながら、
あらゆる世代の礼拝出席者が倍増したと聞きました。
たしかに、わたしも2009年いらい通っていますが心に直接とどく説教に
励まされる思いがいつもしています。
チューリヒにいらっしゃる方があれば、ぜひ、フラウミュンスター教会の礼拝に
出席なさることをお勧めいたします。
整えられた礼拝式文(礼拝音楽や祈り、すべての要素、これも力の源のようです)の中で、
力強い説教を聞いてみてください。背中を押されて一週間が始まるあの体験は、
どの教会にもあるというわけでは、(残念ながら)ないと思います。クリスチャンでも、
そうでない方も、得るものは少なくないと、わたしは思います。
もちろん、遠くにお住まいで訪ねることができない方も多いかと思います。
そこで、つたなく翻訳された日本語で恐縮ですが、それでも、その一端を伝えることが
できればと、一部わたしが翻訳したものを、先日より、フラウミュンスター教会のHPに
アップしていただけることになりました。
自分の研究の合間の仕事ですので、更新のペースは驚くほど遅いとは思いますが
ときどき、ご覧になっていただければと思います。また、間違いや分かりにくい日本語など
の御指摘も、こちらによろしくお願いいたします。もちろん、ドイツ語が読めるかたは、
毎週の説教がアップされていますので、どうぞ毎週お訪ねください。
以下、übersetzte Predigten (翻訳された説教)の一番上に、日本語(Japanisch)の説教が
今のところ一つのせられています。ここ数年、牧師は「信仰のいろは」としての信条・信仰
告白に関心をもっておられます。2017年の宗教改革記念の年に向けて、スイスの
改革教会が新しい信仰告白を起草しようと準備しているという時代の流れもあるのですが、
いつでも、わたしたちが「今」なにを信じているのか、という問いに取り組むことは
意味のあることだろうと思います。
http://www.fraumuenster.ch/index.php?option=com_phocadownload&view=category&id=66:ubersetzte-predigten&Itemid=58
2 件のコメント:
4月9日更新、日本語の説教は2つになりました。
2013年11月現在、ダウンロードいただける日本語説教は、6つです。
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