2012年4月14日

旧約聖書 『ヨナ書』(Jonah)、構造 (JPS註解書をもとに)


ヨナ書構造分析 ( © 2012 Schu-hey   転載不可)                            全体の枠組と二部の対応

主の御言による初め≫≫
1:1 アミタイの子ヨナに
のことばがあった。
2 立って
あの大きな町ニネベ
行き
これに向かって叫べ。…」
>>再びの主の御言>>
3:1 再びヨナに
のことばがあった。
2 立って
あの大きな町ニネベ
行き
わたしがあなたに告げることばを伝えよ。」
≫≫主の御言による結び

:10 は仰せられた
「…11…わたしは、
この大きな町ニネベ
惜しまないでいられようか。…」

第一部                    

 立ってニネヴェに行け 
     主の御言と違反(1:1-3)
 タルシシュに向かう船上にて(1:4-16)
船長と人々の主への恐れ、
ヨナの逃亡と嵐
 大魚の腹中にて(2:1-11): 
     ヨナの祈りと救い


第二部                    

A’立ってニネヴェに行け 
    再びの主の御言と実行(3:1-3a)
B’大いなるニネヴェにて:
 a. ニネヴェの王と人々の悔改め(3:3b-10)
 b. ヨナの怒り(4:1-4)
C’ニネヴェ東の日の下にて(4:5-11): 
    ニネヴェの祈りの受容


1:4-16


 4 さて、は大風を海に投げ込まれた。それで海に激しい暴風が起こり、船は難破しそうになった。5 水夫たちは恐れ
 彼らはそれぞれ、自分の神に向かって叫び、
 船を軽くしようと船の積荷を海に投げ捨てた。
 しかし、ヨナは船底に降りて行って横になり、ぐっすり寝込んでいた。
 6 船長が近づいて来て彼に言った。「いったいどうしたことか。寝込んだりして。…」
 7 みなは互いに言った。「さあ、くじを引いて、だれのせいで、このわざわいが私たちに降りかかったかを知ろう。」…
 8 そこで彼らはヨナに言った。「…告げてくれ。あなたの仕事はなにか。…」
――9 ヨナは彼らに言った。「私はヘブル人です。私は海と陸を造られた天の神、を恐れています。」
G’ 10 それで人々は非常に恐れて、彼に言った。「何でそんなことをしたのか。」
F’人々は、彼がの御顔を避けてのがれようとしていることを知っていた。ヨナが先に、これを彼らに告げていたからである。
E’ 11 彼らはヨナに言った。「海が静まるために、私たちはあなたをどうしたらいいのか。」…
D’ 12 ヨナは彼らに言った。「私を捕らえて、海に投げ込みなさい。…わかっています。この激しい暴風は、私のために…」
C’ 13 その人たちは船を陸に戻そうとこいだがだめだった。…
B’ 14 そこで彼らはに願って言った。「ああ、よ。…」
A’ 15 こうして、彼らはヨナをかかえて海に投げ込んだ。すると、海は激しい怒りをやめて静かになった。16 人々は非常に恐れ
結論 主にいけにえをささげ、請願を立てた。


2:1-11、特に『ヨナの詩篇』

主 2:1 は大きな魚を備えて、ヨナを飲み込ませた。
 ヨナ 2 ヨナは魚の腹の中から、彼の神に祈って3 言った。「・・・私がよみの腹の中から叫ぶと、あなたは私のを聞いてくださいました。4
                5 私は言った。『・・・私はあなたの聖なる宮を仰ぎ見たいのです』と。
        C  6 水は、私ののどを絞めつけ、深淵は私を取り囲み、海草は私の頭にからみつきました。
                    C’ 7 私は山々の根元にまで下り、地のかんぬきが、いつまでも私の上にありました。・・・
    B’  8 ・・・私の祈りはあなたに、あなたの聖なる宮に届きました。
ヨナA’ 9 ・・・ 10 しかし、私は、感謝のをあげて、あなたにいけにえをささげ、私の誓いを果たしましょう。救いはのものです。
主 11 は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた。
      

                                             参考) Uriel Simon, Jonah, The JPS Bible Commentary(ed. Michael Fishbane), The Jewish Publication Society, 1999.
     

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