府中中河原伝道所では、今夏、スイスから9人の青年たちを迎え、近所のパン屋さんの助けをえて、こども向け「オープン・チャーチ2016」を企画しています。
テーマ 「わかちあい~パンをみんなに、ことばをみんなに!」。
日時 7月30日(日) 午前10時~午後2時ごろ
内容1.パンをみんなに!今回は、ご近所のパン屋 ≪パン工房Lapin*らぱん*≫さんの協賛をえて、本格スイスパン「ツォプフ」作りに挑みます。パン工房Lapinさんは、障がい者対象の支援サービスに取り組んでこられた一般社団法人Vif(ヴィフ)の支援活動の一環として営まれているパン屋さんです。現在、府中や近郊にはまだ実現していない「こども食堂」をも展開すべく、準備しておられると聞きました。わたしたちの教会も、こどもたちの孤独や、いわゆる「こどもの貧困」と呼ばれる問題が、遠くの問題ではないことを感じていました。Lapinさんと話題を共有して意気投合する以前から「パン」を主題に選んでいたのは、そのような問題に「明るく抗う」方法を求めてのことでした。国籍や宗教的なルーツやいろいろな違いを超えて、みんなでいっしょにパンをつくり、パン屋さんに美味しく焼き上げていただいたものを分かち合う。参加者が多くて材料が足りないようならわけ合いながら。そんな食卓の交わりをとおして、お腹だけでなく心も満たされるひと時を共有したいと願います。「人はパンだけで生きるのではなく……」と言われるとおり、パン以上の生きた交わりに満たされることを期待しています。
今回来てくれる平均年齢20代前半のスイスの青年たちの中に、ひとり、絵本作家のたまごさんがいます。彼女が、国籍の様々な友人や教師たちの助けを得ながら8か国語で書いた絵本『ちゅりこのはっけん、チューリヒ』(チューリヒ、2014/15年)から、コガモの「ちゅりこ(ドイツ語では男の子、日本語訳では女の子)」が飛び出して、こどもたちにスイスなまりのドイツ語で話しかけます(日独語での読みきかせ)。まずは言葉を交わしあい、いっしょに歌う、そんな経験をとおして、「違うこと」の面白さに興味をもつきっかけになればと願います。また、ゆたかなことば・物語との出会いが、今後もこどもたちの喜びとなるように願いつつ、本や絵本の交換会も合わせて行う予定です。そのために参加希望者には、いらなくなったこどもの本を持ってきていただくように呼びかけています。「人はパンだけで生きるのではなく、主(神)の口から出るすべてのことばによって生きる」と聖書にありますが、宗教をこえて、「ことば」の豊かさに触れることが、こどもたちのこれからの人生にどれほど大切なことか、と考えながら企画しました。
参加者に持ってきていただきたいもの:①エプロン ②いらなくなった絵本や児童書(なくても参加できます) ③材料費支援 おひとり200円(なくても参加できます)
ちょっと説明がくどくなりましたが、以上のような会です。参加人数が多くなれば一人にわたるパンの量は少なくなります(大人はパン作りはサポートのみ、食べる量もとくに少なくなるでしょう)が、それでも心はより豊かになるはずです。多くのこどもたちが参加してくれると嬉しいと思いますので、みなさま、お祈りのうちに覚え、お近くであればぜひこどもたちと一緒にお越しください。そのさい、人数をある程度把握するために、わたしたちの教会に、全体の人数とお子様の学年、代表者のお名前のみFAXでご連絡いただけると幸いです。長い文章を読んでいただき、キリスト教会の地域奉仕(ディアコニア)の一端について、関心をもっていただいてありがとうございました。
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